× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
![]() |
その日は嵐の様にすぎさった。
瞬きをする間もないとはよく言ったものだ。 まさに1週間前、VOイワナミ氏の自信が確信に変わった日だ。 折しもバラは週に1度のスタジオ練習の日。 当然顔を合わせるなり打開策の検討をはじめる。 本番まで、その日を含め4日。 新結成VOレス3ピースバンドには時間など全くないわけだ。 残されたバラたちが打ち立てた案は3つ。 1.3曲をボーカル3交代で3回やる 2.3曲を担当楽器3交代で3回やる 3.今ある曲を全部自分のパートでやる。うたは適性をみて。 小生は2案をやりたかった。何の狙いもなくただの好奇心だ。 もちろん、それがどういう結果を叩き出すかも、わりと正確に予想できた。 つまり、実際の選択肢は3しかなかったのだ。 即座にボーカル担当をわりふり、選曲をすすめる。 前に3人でやったとき(その時はドラムレスの3人ではあったが)のアレンジを参考にしつつ作業を進める。 せーので合わせてみると、様になる曲とならない曲の差がひどい。 簡単に言えば、うたう曲が酷い。 意識しないと弾きながらうたえないので、ながら演奏状態になるのだ。 ボーカルというパートの難しさを感じる程度にその日はスタジオを後にし、枕を濡らした。 きっと全うなバンドがこうなった際は、本番までにもう1回くらいスタジオに入るのだろう。 そして荒削りな部分を滑らかにして本番に挑むのだろう。 バラはといえば、もちろんそんな寄り道はしない。最短距離を繋ぐ。 荒いっぽいのもおもろいんちゃうん!というひねた発想、痩せた考えだ。 とにかく、気づくとその日はやってきていたのだ。 準備という準備をせぬままに。 --- イワナミ氏が保菌者になる前のこと。 その日ステージを供にする仲良しバンドLACKAN'sに、 昼食までも共にしないかという伺いをたてていた。 本番前の昼食。本番の打ち合わせをしたり士気を高めたり、 その役どころは重要だ。 メンバーが1人いなかろうが、それは決行されるのだ。 --- まずライブハウスに荷物を置き、飲酒。 今考えると、この飲酒がはやすぎたのかもしれない。 元来アルコール耐性がほぼない小生はすでにふらふらだ。 行きずりのイカ焼き屋で注文した、うまくもなんともないイカ飯に憤慨し、 向かいのカツ丼屋へ足を運ぶ。そう、米モノのハシゴだ。 しばし迷った挙句、エビフライカレーを注文。 一緒に狂っていたオハラは、エビカツ丼チーズ乗せを注文。 小生のエビフライカレーはうまかった。しかし彼の注文には惨敗だった。 やはり世の中金が力をもっているようだ。 3人目、最後のバラメンバータケウチも合流し、カツ丼を平らげる。 3人とも2食ずつ完食し、ライブハウスに向かう。 当然片手には酒を持って。 その後はよく覚えていない。 たぶんリハーサルをして本番までどうにか時間をつぶしたんだろう。 いくらかの酒とともに。 目を開けるとLACKAN'sがうたってた。 にゃぁとかもいってた。 もうここまでおぼろげだと、自分たちは演奏しにきたのかどうかも怪しい。 LACKAN'sがライブやってるし観にいこうぜー!といった気分だ。 しかし現実はとても厳しい。LACKAN'sが終われば次はバラの番だ。 いそいそと、フラフラと準備をすすめる。 曲順をメモしたA4の紙は、いつもより文字がでかく隙間も多い。 きっと持ち時間の30分を全然使わず終わるに違いない。 そう思いながら、新調したハッピ風のシャツを羽織った。 --- そういえば、この日は入場SEまでもいつもと違った。 この日欠席のイワナミ氏に対する代償のつもりなのだ。 あんたが休んでる間にこんなのかけちゃったぜー!という具合だ。 候補曲をいろいろ3時間ほど迷った挙句、 オハラタケウチの前バンドの音源と、猿岩石のアルバムを選んだ。 当日2人に見せ、パツイチで前バンドの音源が選ばれた。 あえて宣伝しよう。Black Steel Rebelをよろしく! --- ロックンロールが幅を利かすライブハウス、ロックライダーにSEが響く。 バリバリのメタルだ。ビッシビシした曲にウヴァーみたいなVOが乗る。 きっと仲良しのLACKAN'sでさえ、えぇ・・・みたいになっていたはずだ。 あんまり見てないし覚えてないのが悔やまれる。 拝啓イワナミさん、あなたがいない間にむちゃくちゃしました。 さて、ライブが始まって覚えているのは、曲順を間違えたのと、 時間があまっていたこと。 持ち曲の7割が終わったところで残り時間17分。半分以上が残っていた。 危機感をおぼえ、奥の手を使う。 --- 実はそのときすでに案外元気な感じのイワナミ氏に、 本番で使うおもしろMCを募集していたのだ。 バラのステージを観たことある人はご存知だと思うが、 イワナミ氏はステージでなぜかウケない。 ステージ上でやればやるほどスベる。まぁそこがおもしろいのだ。 フォローをしておくが、彼はステージを降りるとおもしろい。 爆笑もかっさらうのだ。まるでリアルレッド吉田。楽屋王。 --- そんなイワナミ氏から本番前に届いたおもしろMCメールを読んだ。 結果は・・・ややウケ! 内容とタイミングもあってか、ややウケだった。 イワナミ氏が欠場している内に、彼のネタでややウケをとってしまった。 申し訳ない!! その内容やらなんやらは、観ていた人のご褒美ということで伏せるが、 イワナミ氏がこのMCをしていたら、どうだったのだろうか。 本番の終わった今、考えるのは最早そのことだけだ。 小生としては、失笑に終わってほしいのだ。 それがイワナミ氏の役どころで、プロの仕事というものだ。 まぁそうのこうのして、曲順はテキサスだ。 ここで仲良しバンドLACKAN'sをステージにあげる。 --- 本番前LACKAN'sに、ボーカルやってよーとふったら、 テキサスの部分だけならねー!と言ったのだ。 バラはそういう些細なミスを逃さない!掻っ攫う! --- テキサスをうたってもらったり、カウベルを鳴らしてもらった。 結果、打ち合わせもない混合テキサスはにぎやかだった。 そして楽しかった。これもあんまおぼえてないけど。 そうのこうのして本番を終えた。 ロックライダーの店長さんに、時間余ったら切ってもらってもよかったんすけどねー などと言われつつも、めげずにLACKAN'sとラーメンを食いに行った。 ラーメン屋でラーメン屋とひともんちゃくを交えつつ、LACKAN'sと別れた。 時は0時30分、場所は梅田。翌日はTHE DAPPERSのライブを観にいく予定あり。 これは帰らないといけない、と思いつつ気づくとそこは卓球屋さん。 バラは元気なのだ! ワイワイ卓球やビリヤードを嗜み、始発そこそこの電車で帰った。 もうなんていうか、今思い返してみてもよくやった。 ライブ自体、その内容うんぬんはまぁさておき。 楽しかったし、おもしろかった。 次はバラ博だ!イワナミ氏のブランクを抱えつつバラ博。 不安はありつつ、準備は万全でいどみたい。 どうかどうか、楽しみにしていてほしい。 ではまた。 PR |
![]() |
![]() |
|
![]() |
トラックバックURL
|
![]() |
忍者ブログ [PR] |